SPECIAL INTERVIEW
感じて動く、
動くから感じる。
― 感覚こそが本来の能力を呼び覚ます鍵 ―
「コンテクスチュアル・パフォーマンストレーニング」が目指す、
本来の身体能力とは。
競技力を高めるためには、筋力や技術を磨くことはもちろん、
身体が本来持つ感覚や環境への適応力を育てることも重要です。
競技の枠を超えて数多くのトップアスリートを支えてきた
パフォーマンスコーチ・澤田勝氏に、
その哲学と指導論について伺いました。
PERFORMANCE COACH
澤田 勝
SAWADA MASARU
Aesthetica 代表
パフォーマンスコーチ
(公財)日本オリンピック委員会
強化スタッフ(医・科学)
ナショナルチームサポートスタッフ
(フィジカルコーチ)
イングランドサッカー協会公認
メディカルライセンス Level2
FMS International Master Trainer
CFSC Master Coach
国内外のコンディショニング・スポーツ医科学・神経科学分野の資格を多数保有。
競技の枠を超えて身体本来の動きを引き出す指導を行い、
多くのトップアスリートをサポートしている。
※「Aesthetica(エステティカ)」は、ギリシャ語を語源とする
「Aisthesis(感覚・知覚)」に由来し、「感じること」を意味します。
“自分の感性を信じ、大切なもの(コト、モノ、ヒト)を大切にしていく”という想いから、aestheticaを初心(原点)として社名にしました。
INTERVIEW
Special Interview
澤田勝氏が語る、
身体感覚・適応力・スポーツサイエンス、
そしてアスリートを支えるための哲学。
まずは自己紹介をお願いします。
また、現在どのような競技・アスリートを指導されていますか。
皆様、初めましてパフォーマンスコーチの澤田と申します。
現在私がサポートしている競技ですが、球技ではサッカー・フットサル・野球・バスケットボール・ゴルフ、
ラケット競技ではスカッシュ・テニス・パデル、武道では柔道・空手、格闘技ではキックボクシング・総合格闘技、
横乗り系スポーツではスノーボードクロス、審美系競技ではトランポリンのアスリートのパフォーマンス向上をサポートしています。
大切にしています
競技が異なっても共通するものはあるのでしょうか。
パフォーマンスコーチとしての私の役割は身体機能および運動能力の向上、またそれらを支える土台となる体調面のマネジメントになります。そのためには、人間が本来有している共通する機能やメカニズムなどに対して、スポーツサイエンスなどを基にした原理原則に沿ったサポートをすることを大切にしています。これら身体機能や運動能力を向上させた上で、アスリート本人や各競技の専門家(コーチなど)との連携のもと、競技の特異性に合わせたサポートをするように心掛けています。
コンテクスチュアル・パフォーマンストレーニングとは、
どのような理論・考え方なのでしょうか。
競技中、環境や状況は絶えず変化し、その時々に応じた適切なタスクが求められます。
このカオスな状態に適切に対応できるよう、適応能力を高めることを意識したトレーニングが大切になると考えています。
具体的には、身体(状態)と環境(状況・タスク)を正しく認識 (認知) して、外力 (重力・反力・慣性・遠心力・浮力・風力・etc…)を利用して、効率良く動ける(移動・操作)ことを目指しています。
コンテクスチュアル・パフォーマンストレーニングとは、
変化する競技環境や状況に適応し、
その場で最適な動きを生み出す能力を高めることを目的としたトレーニングアプローチです。
コンテクスチュアル・パフォーマンストレーニングに至った経緯は?
私自身のアスリートとしての経験と最新のスポーツ医学やトレーニング科学を融合させた結果、現在はこのような考え方や方法(スタイル)でサポートをしています。
ですが、大切なのはこうした私のスタイルではなく、主役となるアスリート自身の感性や実際のパフォーマンス(成果)だと思いますので、カタチややり方にこだわらず、より良いサポートの仕方を探究していきたいと考えています。
大切なのは、1分1秒でも長くフィールドに立つこと
選手を指導する上で、最も大切にされていることは何でしょうか。
私自身がアスリートであったからこそでもあるのですが、トレーニングはあくまでも手段の一つです。
大切なのは、”1分1秒でも長くフィールドに立つ(立てる)”こと。
競技はその競技をやらなければ向上(上達)はしませんので……。
そしてそのためにはケガの予防や体調の管理が基礎にあり、その上で必要に応じて身体機能や運動能力の向上をはかること。
身体機能や運動能力が向上したことにより、いままで行えなかった質の高い練習や強度の高い練習をこなせるようになることで、競技パフォーマンスの向上および発揮がされると考えています。
「伸びる選手」と「伸び悩む選手」の違いは
どこにあると感じていますか。
これはあくまでも経験論(持論)になりますが、自分自身と適切なカタチと距離で向き合うことができるかどうか?
そのためには、”考える力” と ”やり抜く力” 、そして最後はやっぱり ”楽しむ力” ではないか、と感じています。
「負けず嫌い」よりも「勝つことが好き」。
そんな、勝負に対するちょっとした捉え方の違いも、 ”ここぞ” というときに大切になると思います。
日本のスポーツ界が世界でさらに活躍するために、
トレーニングやコンディショニングは
どのように変化していくべきでしょうか。
「いくべき…」という考えや想いはありませんが、海外での試合などを通じて感じるのは、持って生まれた身体と得た技術を最大限に活かすための工夫。
科学で強い身体は作れますが、科学だけでは強いアスリートは育めない…。と思いますので、科学と創造性(経験、感性)をうまく融合させたサポートと、パフォーマンスに関わる分野の各専門家が連携を深めより多くのマッチベターを創り出し提案と提供をしていく体制を整えることが重要で、微力ながら身近なところからそのようなシステムづくりにも着手をしています。
最後に、競技に取り組む選手や指導者、
そしてCANLIFEをご覧の皆様へメッセージをお願いいたします。
CANLIFE様とは、スポーツ系の展示会にて「CBDオイル」をきっかけにお取り引きをさせていただいていますが、いまとなっては ”意味のある偶然” であったのではないか…と思うほどで、商品の取り引きを超えたご縁となっています。
CANLIFE様の想いの一つにある、「日本のアスリートが世界で勝つためのサポートをしたい」との部分には、
私自身も同じ気持ちであります。
アスリートの皆さんが悔いのない競技人生を送るためのサポートに最善を尽くし続けたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
末筆ながら、”スポーツの持つ力”を信じて。
スポーツソリューション・エステティカ
代表/パフォーマンスコーチ 澤田勝