組織体制変更およびコンプライアンス強化に関するお知らせ

OFFICIAL ANNOUNCEMENT

組織体制変更およびコンプライアンス強化に関するお知らせ

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび CANLIFE は、組織体制の変更および事業基盤の強化を実施いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
なお、本体制変更は 2026年4月1日付 で実施しております。

NOTE

CBDアドベントカレンダーに参画中

https://calendar.cbdbu.jp/ja/advent/2026

BOARD STRUCTURE

役員体制の変更

就任 氏名 前役職
相談役 林 英次(神奈川大学法学部卒) 代表取締役会長
代表取締役会長 原口 孝志(山口大学経済学部卒) 代表取締役社長
代表取締役社長 藤井 幹雄(京都大学法学部卒) 顧問
社外取締役(継続) 山元 文晴(東京慈恵会医科大学医学部卒) 社外取締役(※2024年~)

BACKGROUND & PURPOSE

体制変更の背景および目的

CBDを取り巻く事業環境は、国内外における法改正や規制の変化が極めて頻繁に発生しており、 特に当社が主軸とするスポーツ領域においては、各国法規制への対応に加え、 WADA(世界アンチ・ドーピング機構)をはじめとする国際基準への適合が不可欠です。

競技者が安心して使用できる製品を提供するためには、単なる法令遵守にとどまらず、 ドーピングリスクの排除および成分管理に関する高度かつ継続的な法的・科学的判断が求められます。

このように本領域は、一般的なCBD事業と比較して、より厳格かつ専門性の高いコンプライアンス体制を必要とします。

そのため当社では、単なる運用レベルにとどまらず、一次法を含む法体系そのものへの深い理解に基づいた 意思決定が不可欠であると考え、本体制変更を実施いたしました。

また、相談役および代表取締役社長に法的知見を有する人材を配置する二層的な体制とし、 意思決定の上流段階から法務・コンプライアンスの観点を組み込む経営基盤を構築いたしました。

さらに、外部顧問弁護士との連携を強化し、法務・コンプライアンス・スポーツ領域の知見を統合した、 多角的かつ専門的なリスク管理体制の確立を進めております。

FUTURE POLICY

今後の方針

本体制のもと、現状認識および今後の方向性について、以下のとおり代表取締役社長より挨拶を申し上げます。

MESSAGE FROM THE PRESIDENT

代表取締役社長就任にあたり

日本の麻産業は、戦後から現代にかけて複合的な要因により大きく衰退してきた。 その過程は単なる産業構造の変化にとどまらず、社会的認識の変容と文化的影響が深く関与している点に特徴がある。

ご存じの通り、1948年に制定された大麻取締法は、栽培を免許制とするなど一定の制約を課したものの、 この時点で農家の大規模な離脱を招いたわけではない。 むしろ伝統的農業としての麻栽培は一定程度維持されていたと考えられる。

本格的な離脱が進行した主因は、1950年代以降におけるナイロンなどの化学繊維の台頭による需要の急減にある。 これにより、麻は経済的存在意義を失い、多くの農家が収益性の観点から廃業を選択するに至った。

しかし、1970年代に流入したヒッピー文化の影響を契機とし、この流れはさらに加速した。 本来、日本において麻は繊維や神事に用いられる農作物であり、「吸う」という嗜好文化は一般的には存在しなかった。 ところが、ヒッピー文化の流入により、海外における大麻の嗜好的使用の文脈が持ち込まれ、 「麻=吸うもの」という認識が社会に形成された。

この認識の転換は、盗難の増加、規制の強化、地域社会における偏見の拡大を招き、 農家に対して経済的負担のみならず精神的負担をも課す結果となった。 その結果、麻栽培は単なる需要減少を超えて「社会的に継続困難な産業」へと変質し、 日本の伝統的農業は著しく縮小し、事実上、壊滅的な状況に至った。

このような状況への対応として、1970年代以降、THCをほとんど含まない品種の開発が進められた。 その代表例が「とちぎしろ」である。 本来、農作物における品種改良は収量や品質の向上を目的として行われるものだが、 日本の麻における品種改良は例外的に、盗難や不正利用への対策として、 「嗜好的利用を防ぐこと」を主目的として進められた点に特徴がある。

ここで重要なのは、日本の麻は比較的THC含有量が低い品種であったとされるが、 その水準は必ずしも社会的な不安や疑念を払拭するには十分ではなかった点である。 そのため、科学的な安全性の確保に加え、「誰にとっても疑義の余地がない水準」を示すことが求められ、 THC含有量を極限まで低減した品種の開発が進められた。 すなわち、「吸っても効果がない」ことを前提とした品種が開発されたのである。

この事実は、日本の麻産業が本来の価値創造ではなく、 「誤解とリスクの回避」を優先せざるを得なかった歴史的状況を示している。

さらに重要なのは、この構造が現代においても形を変えて継続している点である。 近年のCBD市場の拡大に伴い、一部の事業者および消費者によって、 CBDが嗜好文化やいわゆる「大麻文化」と結びつけて発信される事例が見られる。 このような発信は、過去に形成された「麻=薬物」という認識を再び強化し、 行政による規制強化の議論を誘発するとともに、 伝統的農家および適正な事業者に対する社会的信頼の低下を招く要因となっている。

すなわち、日本の麻産業は、「経済的衰退」によって基盤を弱められ、 「ヒッピー文化の影響」を契機として社会的に誤解され、 さらに現代においては「不適切な情報発信」によって再び負の影響を受けている構造にある。 この歴史的連続性は、産業の持続的発展を検討する上で不可欠な前提条件である。

以上を踏まえると、今後の麻およびCBD産業においては、 麻を単なる製品原料としてではなく、日本の文化および産業を支える資源として再定義する必要がある。 同時に、薬物文化との明確な分離を図り、科学的根拠に基づいた透明性の高い情報開示を継続することが求められる。

短期的な話題性や市場拡大を優先するのではなく、 長期的な社会的信頼の構築を基軸とした産業運営が不可欠であり、 これにより、過去の歴史において繰り返されてきた誤解と混同の構造を断ち切ることが可能となる。

代表就任にあたり、本産業が黎明期にある現在、私たちの役割は、 「麻=薬物」という誤解を乗り越え、「麻=文化・産業資源」という本来の価値を再構築することに挑戦するものである。

日本の麻文化および産業の本来の価値を再構築し、 持続可能な形で次世代へ継承していくことが、現代における最も重要な課題である。

代表取締役社長

藤井 幹雄

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